このエリア、最後の作品
作品No.69 つぎつぎきんつぎ 岸本 真之
まで入れて、一区切りのつもりだったのですが、、、
こちらの作家さんは作品の他に、鑑賞者に、きんつぎする器を選ばせて、後日、きんつぎをして送付する、という試みもしていて、そちらの方もおもしろげでした。
この試みのキモは、送付する器は、その鑑賞者が選んだものではない。という所です。
ちょっと分かりにくいのですが、例えば、、、
山田さんが、赤い器と青い器の組み合わせを選ぶ。
佐藤さんが、緑の器と黄色の器の組み合わせを選ぶ。
鈴木さんが、白の器と黒の器の組み合わせを選ぶ。
山田さんが選んだ赤い器と青い器の組み合わせで作ったきんつぎは、佐藤さんに送られる。
佐藤さんが選んだ緑の器と黄色の器の組み合わせで作ったきんつぎは、鈴木さんに贈られる。
鈴木さんが選んだ白の器と黒の器の組み合わせで作ったきんつぎは、山田さんにおくられる。
というような感じです。
このようなシステムなので、器の組み合わせを選ぶ人は、見知らぬ誰かに向けて、自分がなぜにその組み合わせを選んだのか、などを伝えるお手紙を添えることができます。
現物を見もしないで、誰のセンスで作られる品かもわからずに物を買う。
普通はないですよね。
それでも成立してしまうおおらかさが芸術祭の空気なんでしょうかね。

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